医薬品名
ツムラ大黄牡丹皮湯
市販価格（相場）
1,700円/21包
製造販売
株式会社ツムラ
他の漢方メーカー（配合成分量が異なるケースがあります）：小太郎漢方
効能効果
比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症：
月経不順、月経困難、便秘、痔疾
成分
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.5gを含有する。
日局トウガシ 6.0g
日局トウニン 4.0g
日局ボタンピ 4.0g
日局ダイオウ 2.0g
日局無水ボウショウ 1.8g
用法用量
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
コラム
大黄牡丹皮湯（だいおうぼたんひとう）は、古代中国の医書『金匱要略』に記載された漢方処方で、日本でも古くから使われています。主に、下痢、腹痛、腹部膨満感、消化不良などの消化器系の症状を和らげるために用いられます。
大黄牡丹皮湯は、大黄、牡丹皮、芒硝、甘草の4種類の漢方薬を主原料として使用します。大黄は、腸内の水分を排出する作用があり、腸内環境を整える効果があります。牡丹皮は、胃腸を鎮める作用があり、腹痛や下痢を緩和する効果があります。芒硝は、腸内の水分を吸収する効果があり、大黄とともに腸内環境を整える役割を果たします。甘草は、味を調えるだけでなく、胃腸を保護する作用があります。
大黄牡丹皮湯は、下痢や腹痛、消化不良などの消化器系の症状を和らげる効果があります。また、便秘にも効果があるとされています。これは、大黄や芒硝によって腸内環境が整えられ、排便が促進されるためです。さらに、牡丹皮によって胃腸が鎮められ、消化不良や胃痛などの症状が改善されるとされています。
ただし、大黄牡丹皮湯には、副作用や注意点もあります。大黄には、便秘を引き起こす場合があるため、摂り過ぎには注意が必要です。また、長期間使用すると、腸内環境が悪化し、下痢や腹痛を引き起こすことがあります。甘草には、高血圧を引き起こす可能性があるため、高血圧の人は摂り過ぎに注意する必要があります。
